『学生建築デザインコンペ』は、未来の私達の暮らしが豊かになるそんなライフスタイルやコミュニティに貢献できる作品を、専門学校・短大・大学・大学院において、建築・デザインなどを学ぶ学生を対象に募集しました。(締切/10月1日、最終審査/12月9日)
応募総数136件の中から各賞が下記のように決定しました。たくさんのご応募ありがとうございました。
これからの学校
西沢 立衛(Ryue Nishizawa)
建築家・SANAA・西沢立衛建築設計事務所 横浜国立大学大学院建築都市スクールY-GSA 教授
家成 俊勝(Toshikatsu Ienari)
建築家・京都芸術大学教授・dot architects
大西 麻貴(Maki Onishi)
建築家・大西麻貴+百田有希 / o+h 横浜国立大学大学院建築都市スクールY-GSA 教授
百田 有希(Yuki Hyakuda)
建築家・大西麻貴+百田有希 / o+h
三協アルミ役員1名
今年はたいへんな接戦となった。一次審査も二次審査も簡単ではなかった。圧倒的に飛び抜けた案がなかったとも言えるし、どの案も面白かったとも言える。どれも方向性が違っていて、おのおの異なる魅力があって、どこを評価するかによって評価が変わってしまうという難しさであった。全体的な感想としては、「学校」がテーマであったものの、校舎そのもの、学校教育そのものを提案する案はきわめて少なく、多くが他の機能との合体を提案したことだった。その中で最優秀賞となった光永案「偶発的な湧水と学び、そしてその共鳴」は、湧水の周りに人が集まって場所が生まれるというもので、その動的な風景を優しいタッチで描いた。街をまったく脅かさない建築デザインの柔らかさ、優しさを高く評価した。同じくらい評価されたのが橋本・成田案「学びが奏でる山賛歌」だ。たいへん巧みな表現によって審査員全員を魅了した。