最優秀賞 | 迷子になっていい街 |
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優秀賞 | きっかけを創る「間」 |
商家街 −商い家する街−(あきやがいーあきないかするまち−) | |
暮らしの商店坂 | |
特別賞 | 天幕の杜 〜寄り添い集う ゆりかご商店街〜 |
風ケイ室 〜Connect-Scape〜 | |
歩行者のコモンネットワーク | |
三協アルミ賞 | 別府商店街×小学校 −子供を核としたまちづくり− |
手島 健(鹿児島大学大学院)
かつて温泉街として賑わっていた別府市商店街は、自動車の普及、少子高齢化、大型商業施設の進出などにより空き店舗が増え、昔の賑わいの風景は失われた。そこで、現在使われていない空き店舗などを小学校の教室や子供が遊ぶ広場として利用することで、地域の人に見守られながら街を元気づける商店街の復興を試みる。現在の小学校は、刑務所のように決められた場所・時間を「ハコ」の中で過ごしている。その「ハコ」を商店街に分散させ、地域の人に見守られながら生活する空間を目指す。給食は商店街のお店が提供し、音楽の授業は商店街のピアノ教室で、授業中も地域の人が覗きに来るような開放的な商店街。また、ヒューマンなスケール感の商店街では、子供たちが生活をするのに適している。放課後や休日は、図書館や地域交流スペース、イベント開催や別府竹細工を展示するミュージアムとして、多様な目的で24時間パブリックに開放する。
空き店舗に子供という元気を組合せ、商店街の住人の協力の中で子供達との共有時間を拡大させながら育んでいくアプローチは、楽しさと温かみそして希望が感じられます。竹と炭素繊維の複合ドア枠の提案は、伝統的素材と新規素材の組み合わせという独自性と放置竹林の解消につながる環境配慮、そしてサーキュラーエコノミー持続可能な開発に繋がる将来性を評価しています。