第2回 学生デザインコンペ受賞作品
空間提案
最優秀賞 | Glass Straw Roof | |
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優秀賞 | ドアを開けたわたしの街と窓を開けたみんなの部屋 | |
心地よい孤独 | ||
湾を巡る ―クジラ・イルカがつなぐ街の誇り― | ||
審査員賞 | 西沢 立衛 賞 | 居場所をつくる |
大西 麻貴 賞 | 衣を纏う家 | |
百田 有希 賞 | 感じながら過ごす |
建材提案
三協アルミ賞 | 感じながら過ごす |
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審査員賞 西沢 立衛 賞
居場所をつくる
櫻本 康乃(京都工芸繊維大学大学院)
コンセプト
ずっといたくなるとは、ある意味で何かに没頭していることだと思う。庭を眺めたり、本を読んだり、編み物をしたり、友だちとおしゃべりしていて、いつの間にか時間が経っていたとき、そこは、ずっといてしまう場所なのだ。
敷地は、主要駅からバスか徒歩で行けるところにある都市公園の中を考える。地元の人や観光客が行き交う場所に、誰もが自分の時間を過ごしたり、交流できる場を提供する。ひとつづきながらも、天井やスラブにレベル差をつけることで、多様な空間を生み、人々はそれぞれ自分のお気にいりの居場所を見つける。建物に大きく入り込んだ緑は、たくさんの光を取り入れ、外のような中のような感覚を与える。それは建物内のどこにいても感じることができ、そこにいる人々の共有の風景となり、それぞれの居場所をつなぐ。大きな木の下で、みんなが思い思いの時間を過ごす、そんな風景がつくれたらと思う。
講評
- 審査員長 西沢 立衛 氏
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西沢賞は、櫻本康乃さんの「居場所をつくる」となった。図書館なのだろうか、もしくは公民館か情報センターのようなものだろうか、実際に街中にあってもよさそうだし、実施コンペでテーマになりそうな内容で、実施コンペでも提案できるような建築だと感じた。そういう現実的な建築提案というフレームの中で、居場所をつくるという課題に取り組んでいて、好感を持った。建築の作り方の素直さ、まっすぐさにも、魅力を感じた。屋根にもいろいろ工夫があるように見受けられたが、全体像は見えなかった。