たすき掛けルート
たすき掛けの解禁で、誘導仕様基準が便利に!
誘導仕様基準って?
- 仕様基準
とは - 部位や設備ごとの基準に適合することで、省エネ計算をすることなく省エネ基準の適合確認が可能となる判定方法。
以前の仕様基準は断熱等級4および一次エネルギー消費量等級4相当の1種類でしたが、2022年10月より、ZEH水準の省エネ性能を容易に評価・判定できるよう、断熱等級5相当および一次エネルギー消費量等級6相当の誘導仕様基準が施行されました。
- 仕様基準【断熱等級4相当】
- 2025年義務化基準
- 誘導仕様基準【断熱等級5相当】
- 2030年義務化基準
仕様基準を使うなら、ZEHや長期優良住宅、各種補助金に対応できる誘導仕様基準への適合を!
誘導仕様基準の活用がおすすめの工務店様
- 外皮計算を行っているが、工数などに課題を抱えている
- 断熱等級5適合をターゲットにしている
- ZEH補助金、長期優良住宅、子育てエコホーム支援事業を利用したい
- 省エネ基準適合義務化に対応したい
2023年秋からの運用見直しで、誘導仕様基準が格段に使いやすくなりました。
「仕様基準」と「性能基準」のたすき掛けが可能に!
以前の仕様基準・誘導仕様基準のネック
- 一次エネルギー消費量が仕様基準なら、外皮も仕様基準がマストだった
- 一次エネルギー消費量の仕様基準は、床暖房の場合などに使えない
- 床暖房を採用するなどの理由で一次エネルギー消費量に性能基準を使う場合、
外皮も性能基準を使うしかなかった - たすき掛けルートの運用開始で解決!
誘導仕様基準を使う場合は、たすき掛けルートの活用がおすすめ
- 外皮は仕様基準を使うことで、部位ごとの面積を出さなくて良いため手間をかなり省ける
- 一次エネルギー消費量は仕様基準より性能基準の方が融通が利く
- 一次エネルギー消費量の性能基準(WEBプログラム)は難しくない
誘導仕様基準(外皮)の基準値
各部位の基準に適合する商品を使えば、外皮計算(UA値計算)は不要です。
断熱材の熱抵抗R[㎡・K/W]
部位 | 1・2地域 | 3地域 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
充填断熱 | 外張断熱 | 充填断熱 | 外張断熱 | ||||
軸組構法 | 枠組壁工法 | 軸組構法 | 枠組壁工法 | ||||
屋根 または 天井 |
屋根 | 6.9 | 6.3 | 5.7 | 4.8 | ||
天井 | 5.7 | 4.4 | |||||
壁 | 4.0 | 3.8 | 2.7 | 2.3 | |||
床 | 外気に接する部分 | 5.0 | 4.5 | 5.0 | 4.5 | ||
その他の部分 | 3.3 | ― | 3.3 | ― | |||
土間床等の 外周部分の 基礎壁 |
外気に接する部分 | 3.5 | 3.5 | 3.5 | 3.5 | ||
その他の部分 | 1.2 | 1.2 | 1.2 | 1.2 |
部位 | 4〜7地域 | 8地域 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
木造 | RC造 | |||||||||
充填断熱 | 外張断熱 | 充填断熱 | 外張断熱 | 内断熱 | 外断熱 | 両面断熱 | ||||
軸組構法 | 枠組壁工法 | 軸組構法 | 枠組壁工法 | |||||||
屋根 または 天井 |
屋根 | 5.7 | 4.8 | 1.0 | 0.9 | 0.7 | 0.6 | 0.6 | ||
天井 | 4.4 | 0.8 | ||||||||
壁 | 2.7 | 2.3 | ― | ― | ― | ― | ― | |||
床 | 外気に接する部分 | 3.4 | 3.1 | ― | ― | ― | ― | ― | ||
その他の部分 | 2.2 | ― | ― | ― | ― | ― | ― | |||
土間床等の 外周部分の 基礎壁 |
外気に接する部分 | 1.7 | 1.7 | ― | ― | ― | ― | ― | ||
その他の部分 | 0.7 | 0.7 | ― | ― | ― | ― | ― |
- 表中の数値以上であること
開口部の熱貫流率U[㎡・K/W]と日射遮蔽対策
開口部 | 1〜3地域 | 4地域 | 5〜7地域 | 8地域 |
---|---|---|---|---|
熱貫流率 | 1.9 | 2.3 | 2.3 | ― |
日射遮蔽対策 | ― | ― | 以下のいずれか
|
以下のいずれか
|
- 表中の数値以下であること
断熱構造とする部位
国土交通省発行の「木造戸建住宅の仕様基準ガイドブック(誘導仕様基準編)」をご活用ください。