お子様がロール網戸や高所窓の操作コード(ボールチェーン)に手を伸ばして驚いたことはありませんか? あるいは、室内での子どもの事故をニュースで見て「わが家は大丈夫だろうか」と不安になったことがある方もいらっしゃるかもしれません。実は、日常生活の中で何気なく使っている窓まわりには、子どもの室内事故につながる危険が潜んでいます。
今回は、実際に起きた事故事例と、家庭ですぐに実践できる予防対策をご紹介します。
人口動態調査(厚生労働省)によると、0歳から14歳までの子どもの死亡原因として「不慮の事故」は常に上位に挙げられており、道路上の交通事故だけでなく、家の中でも事故は多発しています。また、0歳の子どもで特に多く発生しています。毎日過ごし慣れた室内だからこそ、油断しがちな危険が潜んでいることを忘れてはなりません。
子どもは大人に比べて視野が狭く、周囲の状況をとっさに把握することが難しいという特性があります。好きなものや興味のある対象に夢中になっているときは、周囲の危険が目に入りにくくなります。自分で「危なそうだ」と判断して回避するという行動は、まだ発達途中の幼い子どもには難しいことです。
だからこそ、大人が先に危険な状態に気づき、子どもの目線に立って家の中を見直すことが大切です。「普段から使っているから安全」という思い込みは禁物で、特に窓まわりには見落としやすい危険が多く潜んでいます。
また、大型連休などで普段と異なる旅行先や帰省先に滞在するときも、その場所の窓まわりの状態を確認し、事前に対策をとることが重要です。
以下では、実際に起きた窓まわりの事故事例を2つご紹介します。ぜひ参考にしていただき、ご家庭の安全環境を見直してみてください。
窓まわりには、見慣れた場所に意外な危険が潜んでいます。ここでは、乳幼児が誤飲しかけた実際の事故事例と、今日からできる予防策をご紹介します。

リビングで一人遊びをしていた乳幼児が何かを拾い、口に入れようとしていたところを保護者が気づき、急いで取り上げました。確認すると、それはサッシの「孔ふさぎ用部品(ホールプレート)」でした。
孔ふさぎ用部品(ホールプレート)とは、サッシ枠に設けられた孔を塞ぐための小さな樹脂製パーツです。日常の掃除の際に雑巾やモップが引っかかって浮き上がることがあり、気づかないうちにはずれてしまうことがあります。
乳幼児は手に触れたものを自然に口へ持っていくため、こうした小さな部品が床に落ちているだけで、すぐに誤飲事故につながるおそれがあります。
誤飲事故を防ぐためには、日頃から窓まわりの状態を確認する習慣をつけることが重要です。
孔ふさぎ用部品(ホールプレート)が浮いていたり、はずれていたりする場合は、すぐに押し込んで元の位置に戻しましょう。お掃除の後は特に状態を確認する習慣をつけることをおすすめします。
孔ふさぎ用部品(ホールプレート)だけでなく、子どもが飲み込むおそれのある小さな部品が窓まわりに落ちていないか、定期的な点検を心がけることが大切です。
続いて、子どもが高所窓の操作コード(ボールチェーン)に首を絡ませてしまった事故事例をご紹介します。操作コードの管理は、事故防止において特に重要なポイントです。

リビングで5歳の男の子が一人で遊んでいた。母親が洗濯物を取り込みリビングに戻ってくると、高所窓の操作コード(ボールチェーン)が揺れ、その近くに男の子がぐったりと倒れていた。男の子は高所窓の垂れ下がっていた操作コードで遊んでいるうちに、誤って首に巻きついたものと思われる。
高所窓はその設置位置の特性から、操作のためのひもやチェーンが長く垂れ下がるケースが多くなります。大人の目線では「手が届かない高さにある」と感じていても、机や家具の上に乗ることで子どもの手が届いてしまいます。
窒息事故を防ぐためには、操作コードの管理と、室内環境の見直しが重要です。

窓の操作コードは使用しないときには必ずコードクリップでひとまとめにし、子どもの手が届かない高さに固定してください。また、窓の近くに机・ソファ・ベッドなど子どもが登れる家具を置かないことも重要な対策です。「まさかそんなところまで登るとは」という予想外の行動への備えを心がけましょう。
現在ご使用の三協アルミ製品に操作コードを束ねる「コードクリップ」が装着されていない場合は、ご希望の方に無償でご提供いたします。以下からお申し込みください。
窓まわりに潜む危険は、事故事例だけではありません。「まだ大丈夫だろう」と思っていても、ヒヤリハットにつながりやすい状態が家の中に潜んでいることがあります。以下の状態に心当たりがある場合は、早めの確認と対処をおすすめします。
例えば、網戸のはずれ止めを長期間点検していない場合や、花台にエアコンの室外機を置いている場合は注意が必要です。室外機の振動で花台が揺れたり、子どもが足場にして乗り上げたりするリスクがあります。
また、窓自体に次のような不具合がある場合は、家を建てた業者様(工務店・ハウスメーカー・販売店など)に点検や修理をご依頼ください。業者様と連絡が取れない場合は、三協アルミのお客様相談室にお問い合わせください。
・窓がスムーズに開閉しない
・窓の開閉時にガタガタする、異音がする
・窓の施錠時にロックがかかりにくくなった、またはかからない
窓まわりには、子どもの室内事故につながる危険が日常の中に潜んでいます。誤飲事故や窒息事故は、大人が「まさかここに危険があるとは」と思っているような場所で突然起こりがちです。日頃から子どもの目線で窓まわりを確認し、操作コードの管理や小さな部品の点検を習慣にすることが大切です。
今回ご紹介した対策を参考に、お子様が安心して過ごせる住まいの安全環境を整えていきましょう。なお、三協アルミでは、日頃から事故事例や事故にあわないためのご注意のポイントを「安全にご使用いただくために」で紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。