インテリア選びのコツや最新トレンドなど、インテリアにまつわるお役立ち情報を、現役インテリアコーディネーターが紹介する特別コラムです。
色は部屋の印象を大きく左右する、最も重要なポイントです。白やライトグレー、ライトブラウンなどの膨張色を使うと室内が広く見えますから、壁紙は白を選びすっきりとさせましょう。「白い壁なんて無難すぎやしないだろうか?」「何の変哲もなさすぎておしゃれじゃないのでは?」と心配する必要はまったくありません。また、床材も同様に迷わず明るい色を選びましょう。
部屋の広さは、縦×横で測る床の面積だけでなく、天井の高さも影響します。
マンションや戸建ての標準的な天井の高さは2,400mmですが、10cm高いだけでもとても広く開放的に感じられます。吹き抜けや折り上げ天井、勾配天井などにできたらなお嬉しいですよね。天井が高くできなくても、高窓があれば開放感を得られます。
家具を壁際に寄せると、部屋が広く見えるだけでなく動きやすくなります。また、コンパクトな家具を選ぶことも大切です。スペースを有効活用しながら、広々とした空間を保つことができます。ガラス製やアクリル製といった透明な家具や、脚が細くて浮いたようなデザインの家具も、視覚的に部屋を広く感じさせてくれますよ。
視線が遠くに抜けるようにすると、広さを感じることができます。具体的には、壁にミラーをつける、窓を大きくする、室内窓をつけるといったアイデアがいいですよね。奥行きがあるように見せると実際の面積以上に広く感じることができます。
濃い色やビビッドな色の家具を用いてメリハリをきかせるコーディネートもとてもかっこいいのですが、広さを演出したい場合は内装の色になるべく合わせるのが正解です。白い壁、淡い色の床、それにちなんだ色合いで家具とカーテンをそろえることをおすすめします。
いかがでしょうか。
家づくりは楽しいけれど、ちょっとした工夫が必要ですよね。これらのコツを取り入れて、広々とした素敵な空間をつくってみてくださいね。きっと、お気に入りの家になるはずです。