エクステリアのプランニングには、「将来は?」の視点も重要です。今のニーズだけでなく、先々の生活スタイルも考慮して設計しましょう。
人のライフサイクルには、成人期や高年期など、いくつかのステージがあり、子どもたちが成長したり家族構成が変わったりすることで生活スタイルも変化していきます。そのため、それぞれのステージで、インテリアだけではなくカースペースや庭、門まわりといったエクステリアに対しても、「こんなふうに使いたい」「あの設備が欲しい」と、新しい要望が出てくることを知っておきましょう。
ライフサイクルの各ステージで「何をしたいか」「何が必要か」、そして、「将来は?」を考えに入れてプランニングすれば、長く利用しやすいデザインになります。
建物の配置や間取りとの関係に配慮しながらエクステリアの各ゾーンを大まかにレイアウトする作業をゾーニングといいます。使い勝手に影響するゾーン間のつながり(動線計画)や広さを考え、カースペース、門まわり、アプローチ、庭、サービスヤードの順でゾーニングし、設計します。
各ゾーンの使い方やスペースの取り方はライフサイクルの各ステージで変わりますので、それぞれのニーズを反映します。また、建物内部からのエクステリアの眺めは重要なポイント。隣家や前面の道路からの視線が気にならないように配慮することもお忘れなく。