第3回学生デザインコンペ受賞作品

特別賞

ほぐす建築

十時 佑輔(愛知工業大学)


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コンセプト

自動車中心のまちに変わってしまったことにより人の流れが分断差され淀み凝り固まってしまった都市の中心部に対してそれをほぐすような建築を提案する。思い思いに過ごせる空間を作るために、空き地となっている駐車場や人の流れを分断している車道を「都市のツボ」として捉え、そこを刺激するような「ほぐす建築」を作ることで、新しい風景を生み出し、“ずっといたくなるまち”を作る。

講評(敬称略)

審査員長 西沢 立衛

 グリッド状の街の中にフェンスが横断し、駐車場を囲んで人々のスポーツの場にする、という提案で、不思議なアナーキズムというのだろうか、作者の独特な世界観が、近未来のようなパリコミューンのような自治解放区を提示した。白黒で描かれるアナーキズムと、おばあちゃん的ゆるさを持った「ほぐす」感とのギャップがすごかったが、そこは好みが分かれるところだ。

審査員 大西 麻貴

 名古屋の街中に不思議な形にフェンスを張り巡らすことで、道路によって生まれる街区体験とは異なる広場をつくる提案。白黒のプレゼンテーションで独特の雰囲気があり、一次審査時から目をひいていた。名古屋の道を占拠してスポーツの広場をつくるというのは、街に合っていると感じた。

審査員 百田 有希

 街区の中の空地をアメーバのようにつなぎ合わせていって、人の活動が連続した新しい「道」をつくる提案である。街区を分断する自動車交通を優先した道路に対して、人の活動がつながってできる裏の道が道路を飛び越えてつながっていくのが面白い。この街区の建物は二つの道に面して立つものも生まれてくるが、二つの性格の違う経路に面した建物の1階はどのように変化するのだろうか。

審査員 白井 克芳

 一見エキスパンドメタルによる分節とずっといたくなるまちがどう結びつくのかとの印象を受けた作品であるが、プレゼンにより冷ややかな都市空間に人間味のある温かいアクティビティな空間を自由に創出するという、人が過ごしたくなる斬新な仕掛けを「ほぐす建築」と題して柔らかく提案していることに感銘を受けた。

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