「障子が突然はずれて床に落下!?」「フローリングに大きなキズが……」
普段から特に意識せず過ごしている室内にも、思わぬ事故やけがのリスクが潜んでいます。今回は、そんな室内で起こりうる“樹脂内窓”に関するトラブルと、その対策についてご紹介します。
・樹脂内窓の障子がはずれて落下し、フローリングにキズがつきました。
2階の部屋に設置した樹脂内窓を長期間閉めきった状態にしていたため、直射日光や熱の影響により、外窓と樹脂内窓の間の空間が高温になり、樹脂内窓の窓枠が変形し、障子が収縮したことにより、障子と上枠とのかかりが少なくなり、障子が上枠からはずれて落下してしまいました。
普段ご使用の際、長期間閉めきった状態にしておくと、直射日光や熱の影響により、外窓と樹脂内窓の間の空気が高温となり、樹脂内窓の窓枠が変形し、障子が収縮したことにより脱落する場合があります。樹脂内窓を少し(3cmほど)開けて空気の入れ替えを行ってください。
また、外窓を開けたままで樹脂内窓だけを閉めた状態にしないでください。風圧により樹脂内窓の脱落、破損につながるおそれがあります。
ご使用中に、窓枠がぐらつく、または下がるなどの通常と異なる状態が発生した場合は、窓の使用をやめ、施錠状態にした上で、まずは建築会社様、工務店様、販売店様・購入された販売会社様または三協アルミお客様相談室に修理をご依頼ください(障子の上枠へのかかりは5mm以上あることが目安となります)。
マンションなどで、台風など風が特に強いときには、玄関ドアおよび外気に面した窓を、しっかりと閉めた上で、樹脂内窓を少し(3cmほど)開けてください。
現在お使いの外窓の内側に取り付ける商品のため、外窓と比べると耐風圧性能が高くありません。万が一、玄関ドアや外に面した窓が開くと、圧力が急激に樹脂内窓にかかり破損するおそれがあります。十分にご注意ください。
・障子のはずれ止め部品
お手入れなどのために障子をはずした後、再びサッシ枠に取り付けたときは、障子はずれ止め部品を必ず取り付けてください。
ご使用中ねじがゆるみ、はずれ止め部品がずれることがあります。時々点検してください。
■樹脂内窓では、サッシ下枠に吹き込んだ雨水が壁内や室内へ浸入することがあります。
<樹脂内窓の構造>
樹脂内窓は、外側の窓と内側の窓を同時に施錠していただくことにより、気密効果や断熱効果を高めるサッシとなりますが、外側の窓で雨水の浸入を防いでおり、内側の窓には雨水の浸入を防止する機能はありません。
防犯性についても外側の窓が主となります。樹脂内窓をつけることで防犯性能は向上しますが、必ず外側の窓、内側の窓のいずれも施錠してください。
<樹脂内窓の使い方>
雨が降る前には、必ず外側の窓を閉めて施錠してください。外側の窓を開けたままにして内側の窓だけを閉めると、サッシ下枠から吹き込んだ雨水が壁内や室内へ浸入するおそれがあります。
また、防犯の意味でも、就寝時や外出時の際は必ず外側の窓を閉めて施錠してください。シャッター、雨戸が設置されている窓についても同様です。雨天、就寝時や外出の際は必ず外側の窓、内側の窓いずれも閉めて施錠してください。
(一般社団法人日本サッシ協会資料より引用)