積雪時のお手入れ方法や
雪対策のポイントをご紹介します。

寒冷地(※)や積雪地で冬季期間において、カーポートに設置されている雨樋(たて樋)が、凍結により破損してしまうことがあります。これは、雨樋の排水口が積雪でふさがれてしまい、雨水や雪の解け水がたて樋の中で凍結し、膨張することでおこります。
※寒冷地:北海道・東北・長野・岐阜の一部

対策
カーポートの雨樋には、ドレンエルボ下側にキャップが取り付けられています。本来このキャップは、排水づまり時に落葉やごみを取り除き、掃除をする際にはずすのですが、冬季期間は、凍結による破損防止の効果が期待できるため、このキャップをはずしたままにしていただく事をおすすめしています。
暖かくなり、凍結の心配がなくなったら、キャップを元通りに取り付けて使用してください。

氷結膨張とは・・・水が氷になる時に、膨張する現象の事です。屋外に設置されるフェンスなどの製品には、部材の内部に多少の水が入り込んでしまいます。
内部に入った水が氷になる時、体積が膨張(1.09倍)するため、支柱内部の圧力が高まり材料に変形する力が働きます。
このままの状態を放置しておくと更に大きくなろうとする力が働き、材料強度(破断伸び)が限界に達した部分から、破裂破壊が生じる事になります。

冬の温度低下による氷結が柱の内部で起き、柱を膨らませる内部圧力となって、材料を外部側に膨らませます。凍るたびに膨らみは進行しますので、放置すると材料強度が限界に達して破裂する恐れがあります。

対策
これを防ぐため、柱の内部には、発泡スチロールが入っています。これは体積膨張を吸収するためにあらかじめ入れられています。

冬の温度低下による氷結が柱の内部で起き、柱を膨らませる内部圧力となって、材料を外部側に膨らませます。凍るたびに膨らみは進行しますので、放置すると材料強度が限界に達して破裂する恐れがあります。

フェンスなどの構造物が積雪中に埋没している状況下で、雪が溶け始める時、「沈降力」という力がフェンスに加わり、場合によっては鉄製のガードレールをも破壊する場合があります。
沈降力とはどの様な力が働くのでしょうか?
フェンスの上部に2メートルの雪が積もった場合でも壊れる事はありません。
しかし雪が溶け始める時、雪がフェンスの上桟を中心に布団をかぶせたような状態になり、その荷重が全て上桟にかかるため、非常に大きな力がフェンスに加わります。

対策
フェンスの上部の雪を取り除き、周囲の雪との間に溝を作ることにより、沈降力を小さくすることができます。
雪が溶け出す前に、適切に除雪を行なって、破壊を防ぎましょう!
