第13回
2023年12月01日
師走を迎え、1年の締めくくりの時期に入りました。
何かと忙しくあっという間に年末を迎えそうです。
今月は、寒くなるとお問い合わせが増える玄関ドアの鍵についてご案内します。
最近は、断熱性能の高いドアで電気錠をお選びいただくお客様が増えてきました。
断熱ドアは、室内外の「熱」を伝えにくい構造のため、直接、日差しがドアの表面に当たったり、室内外の温度差によってはドア本体に「反り」が発生する場合があります。
断熱ドアの反りは、日差しの角度が変わったり、室内外の温度差が小さくなるとともに解消しますので、商品本体の不具合ではなく断熱ドアの特性となります。
反りが生じると、鍵が施解錠しにくい(あけにくい、かかりにくい)場合があります。
また、手動操作ではできるのに、リモコンやドアのタッチボタンの電動操作になるとできなくなったりすることがあります。
そのため断熱ドアは、反りが生じても鍵の施解錠ができるように、ストライクに調整代(遊び)を設けています。
鍵の施錠がしにくい場合の一例ですが、室外からドアの扉面を押しながら手動操作や電動操作をするとスムーズに施錠できた場合、ストライクを室外側にむかって少し動かすことで改善する場合があります。
また、上下の鍵を施錠した(閉めた)状態でドアのハンドルを引いたり押したりすると、思っている以上にかたかたと動くので心配だといったご相談を受けることもあります。
これは、ストライクに調整代(遊び)を設けているためであり、これもストライクの位置を調整することで多少かたかた感は軽減しますが、ドアに反りが発生した場合は施解錠がしにくくなるおそれがあります。
お問い合わせの前に、まずはストライクの調整を試してくださいね。
ストライクの調整をしても改善しない場合は、建築会社様、工務店様、販売店様、またはお客様相談室にご相談ください。