「危ないかな?と思っていたけれど……。」
誰でも簡単に開け閉めできる引違い窓や網戸ですが、ちょっとした不注意で思わぬけがを負うことも。事故の原因や防止策など、気をつけるべきポイントを知って、より安心な窓まわりにしませんか。今回は引違い窓・網戸編をご紹介します。
・引違い窓の障子と枠の間に手をはさみ、けがを負いました。
2歳のお子様が、サッシのガラス障子を閉めようとした際、左手指をたて枠にかけたまま右手で閉めてしまい、指をはさんでけがを負いました。ガラス障子の重量と自身の体重が加わったことで、強いはさみ込みが発生。保護者が目を離した一瞬の出来事でした。
また、このような危険は、お子様を見守る保護者にも起こりえます。引違い窓を開ける際、庭で遊ぶお子様に気を取られ、障子の交差部分に置いた右手をはさんで打撲する事例もあります。
ガラス障子の開閉は、周囲に人がいないことを確認してから行ってください。ゆっくりと操作し、窓の近くにいる人が、はさまれないよう注意してください。安全を確認する上で、障子が動いている状況から目を離さないでください。手や指などがはさまれると、思わぬ大きなけがや長い間不便な生活につながるおそれがあります。特に、お子様にはご注意ください。
・指はさみ防止部品
サッシ枠と障子の間で起こりうる指はさみを未然に防止します。作動時は、約30mmのすき間が確保されるためお子様の指はさみを防ぎます。
網戸に寄りかかり、ネットがはずれて転落しました。
保護者が食事の準備中に、5歳と3歳のお子様が、リビングルームで遊んでいました。お子様たちは、網戸を押すと弾力で戻ってくることに興味を持ち、最初は手で押していましたが、背中で網戸にもたれかかったところ、網戸のフレームからネットがはずれ、庭に転落してしまいました。
網戸に寄りかかったり、強く押したりしないでください。ネットがはずれたり破れたりすることで、窓から転落する危険があります。特にお子様には十分ご注意ください。
網戸は転落防止のためのものではありません。網戸のネットは、網戸の枠の溝に樹脂ロープでネットをはさみ込む簡単な構造で、網戸に寄りかかると、ネットがはずれたり破れたりして、思わぬけがにつながるおそれがあります。お子様が網戸で遊ばないよう、日頃からしっかりと伝えておくことが大切です。
網戸のネットは消耗品です。ネットの破れやほつれ、変色など劣化が見られた場合は、早めの張り替えをおすすめします。網戸の張り替えが必要な場合は、家を建てた業者様(工務店、ハウスメーカーなど)へ、ご連絡ください。もし業者様と連絡が取れない場合は、三協アルミお客様相談室まで、修理をご依頼ください。
(一般社団法人 日本サッシ協会 資料より引用)
引違い窓や網戸の事故を防ぐには、ご家庭での会話で日頃から注意することが必要です。ガラス障子や網戸は、一度取りはずして再取り付けした際にしっかりと固定されているか確認し、劣化が見られる場合は早めに交換しましょう。
お子様がいるご家庭では、窓や網戸を遊び道具にしないよう声がけし、使用時のルールを決めましょう。窓を開閉する際は、大人がしっかりと見守るようにしたいですね。