「え!どうして?」
「……ひょっとして……開けっ放しだったから?」
ドアや窓の開け閉めは、いつも気を付けているつもりでも、家の中だとうっかりしてしまうこと、ありますよね。室内でのけがや事故を防止するには、どこに気を付ければよいのでしょうか。今回は、室内ドア・室内窓編をご紹介します。
クローゼットの折れ戸のすき間に指をはさみ、裂傷を負いました。
保護者はクローゼットの中の衣類を入れ替えるため、折れ戸を開けたまま衣類を運んでいました。一緒にいた1歳になるお子様が折れ戸につかまりながら立ち上がろうとした際に、お子様の体重で折れ戸が閉まってしまい、扉と扉の間にお子様の指がかかっていたため、指がはさまり裂傷を負いました。
折れ戸を開閉する際、扉と扉の間や、扉と枠の間に手を置かないでください。指をはさんでけがをするおそれがあります。また近くにいる人が折れ戸に指をはさまれないよう、注意してゆっくり開閉してください。小さなお子様が近くにいるときは目を離さないようにし、折れ戸はゆっくり閉めるようにしましょう。
指はさみ防止機能で安全に配慮した設計
扉と扉のすき間は、テーパー形状(MDF面材にVカット加工)とすることで安全性に配慮しています。クローゼットすき間カバー(オプション)を取り付ければ、より指をはさみにくくなります。
(住宅建材 インテリア リヴェルノ カタログより引用)
開いていた内窓の障子の下部に背中をぶつけ、打撲を負いました。
フローリングの雑巾掛けをしていました。雑巾を洗おうと勢いよく立ち上がったところ、開いていた障子の角に背中をぶつけました。
痛みは2〜3日残っていましたが、幸い軽症で済みました。
内開きの障子を開くと、室内側に障子部分がせり出す状態となります。そのため頭や身体が障子の角に勢いよくぶつかると、思わぬけがや事故につながるおそれがあります。
「なんだかいつもと違う」「使い勝手が悪くなってきた」「動きがおかしい」と感じたら…
けがをしない・事故にあわないためにも、工務店、ハウスメーカー、販売店などに点検修理を依頼しましょう。
室内に小さなお子様がいてドアや窓を開閉する際は、必ず大人が目を配るようにしましょう。目を離した際に、けがや事故の発生が高くなります。また、室内での床掃除などで、しゃがんだ状態から立ち上がる際は、内側に開いている障子などにご注意ください。家の外周りでは、外側に開いている障子や、壁面から出ている出窓の角などもご注意ください。室内ドアや窓を開閉する際は、周りに人がいないか十分確認し、ゆっくり操作しましょう。