「まさかこんなところで…」
家の外では気になるところも住み慣れたおうちの中だと、つい見過ごしがち。
大きなけがや事故につながる前に、これからご紹介するポイントを見直してみませんか?
今回は、リビング・寝室編をご紹介します。
「あっ、危ない!」
「えっ!どうして?!」
毎日、頻繁に開け閉めする上げ下げ窓。開閉の際、障子、窓が動いてヒヤリとした経験はありませんか?
上げ下げ窓はリビングをはじめ、さまざまな所で多く使われています。上下に開くため、風が通りやすく換気に適していますが、みんながよく触れる場所だけに、どなたでも安心して使えるようにしたいものですね。
また、リビングや寝室は家族で過ごす時間が長い空間です。大人が気付きにくい箇所や、うっかり見過ごしがちな場所など家庭で気を付けたいリビング、寝室周りの危険なポイントをご紹介します。
上げ下げ窓の清掃中に、固定したつもりのガラス障子が落下してきて、手を挟んでしまいました。
主婦は、最近、ガラス障子が固定しづらくなったと感じながら、上げ下げ窓を掃除しようとガラス障子を上げました。ところが、障子が突然、下がってきました。
下がってきた障子と下枠との間に指を挟んで軽い打撲となりました。
開閉時には「枠と障子の間」や「障子が交差する所」に手や指を置かないでください。
上げ下げ窓に以下の現象がでた場合は、窓の使用を止めましょう。
操作に異常を感じたら使用を中止し、すみやかに家を建てた業者様(工務店、ハウスメーカー、販売店など)へ、点検または修理をご依頼ください。業者様と連絡が取れない場合は、三協アルミお客様相談室に修理をご依頼ください。
また、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE(ナイト))による窓・ドアの点検ポイントは以下のとおりです。
さらに製造時から長期間経過した製品は、外観に異常が無くても不具合が生じているおそれがあると指摘しています。
上げ下げ窓をそのまま使用すると、ガラス障子が落下し思わぬけがにつながるおそれがあります。
使用する際は異常に気付いた時点で使用を中止し、早めに点検修理を依頼するようにしましょう。
上げ下げ式ロール網戸のコードが子どもの首にからまり、気を失ってしまいました。
母親が1歳半の男の子と窓を開けてリビングで遊んでいました。短時間ですが男の子を置いて席をはずし、リビングに戻ると、ソファーの上でぐったりしていました。
男の子の首には操作コードのような跡がありました。幸い大事には至りませんでしたが、男の子がソファーに上がって操作コードで遊んでいるうちに、首に巻きついてしまったようです。
操作コードなどには、小さなお子様の手が届かないようにしましょう。窓の近くにソファーやベッドなど、踏み台となるような家具を置かないでください。操作コードが首や体に巻きついて、窒息などの思わぬ事故につながるおそれがあります。
また、操作コードなどを束ねるコードクリップは、必ずお子様の手が届かない位置で束ねてください。
<コードクリップの使用方法>
① コードクリップ先端のレバーを広げ、ロックを解除し、コードクリップ本体を開いてください。
(お願い)コードクリップを無理に広げないでください。破損の原因となります。
② コードクリップを持ち上げ、開いた中に操作ひもやボールチェーンを通してください。
③ 開いているコードクリップを閉じて、ロックをかけてください。
※ロックは2段式になっております。操作ひもやボールチェーンの太さにあわせて留まる方でロックをかけてください。
(お願い)操作ひもやボールチェーンは一列になるように挟んでください。重なった状態で挟むとズレ落ちる場合があります。
④ 製品を操作する際は、コードクリップ先端のレバーを広げ、ロックを解除し、操作ひもやボールチェーンを降ろし、コードクリップはロックをかけてから、製品を操作してください。
(お願い)コードクリップのロックをはずしたまま製品を操作すると、操作ひもやボールチェーンからコードクリップがはずれ、落下する場合がありますので必ずロックしてから操作してください。
「なんだかいつもと違う」「使い勝手が悪くなってきた」と感じたら…
けがをしないためにも、すぐに使用を中止し、点検するようにしたいですね。それでも不具合が解消しないときは、工務店、ハウスメーカー、販売店などへ点検修理を依頼しましょう。
また、窓の近くではお子様を遊ばせないようにしましょう。ひもやコード類が子どもの身体に絡まると大変危険です。ひも状のもので遊ぶときは、必ず大人が付き添って目を離さないことも大切ですね。