門・フェンスまわり「氷結膨張」を抑えるための工夫
氷結膨張によるコンクリートの破損
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氷結膨張とは・・・水が氷になる時に、膨張する現象の事です。
屋外に設置されるフェンスなどの製品には、部材の内部に多少の水が入り込んでしまいます。
内部に入った水が氷になる時、体積が膨張(1.09倍)するため、支柱内部の圧力が高まり材料に変形する力が働きます。
このままの状態を放置しておくと更に大きくなろうとする力が働き、材料強度(破断伸び)が限界に達した部分から、破裂破壊が生じる事になります。
冬の温度低下による氷結が柱の内部で起き、柱を膨らませる内部圧力となって、材料を外部側に膨らませます。凍るたびに膨らみは進行しますので、放置すると材料強度が限界に達して破裂する恐れがあります。
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「氷結膨張」を抑える対策
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これを防ぐため、柱の内部には、発泡スチロールが入っています。これは体積膨張を吸収するためにあらかじめ入れられています。
柱の水抜き穴は、ふさがないように注意してください
また、フェンス柱の埋め込み付近に、小さな水抜き穴が開いています。
これも、中に入り込んだ水を排出し、氷結膨張による部材の破裂破壊を防ぐための工夫です。
氷結膨張を抑えるための大事な穴なので、ふさがないように注意しましょう。
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