2025.01.07
「第9回 三協アルミ学生建築デザインコンペ」審査結果発表
〜12月9日に最終審査会を開催〜
三協立山株式会社・三協アルミ社は、全国で建築やデザインなどを学ぶ大学生を対象に2024年6月3日(月)〜10月1日(火)まで開催した「第9回 三協アルミ学生建築デザインコンペ」の審査結果を発表いたします。
12月9日(月)、ホテルニューオータニ高岡(富山県高岡市新横町)にて最終審査会を開催。応募総数136作品の中から空間提案の1次審査会を通過した7作品の制作者によるプレゼンテーションを実施し、審査員長の西沢立衛氏をはじめとした審査員の公開審査により、最優秀賞1作品、優秀賞3作品、特別賞3作品を決定しました。
また、応募いただいた作品の中から当社の開発部門などによる社内審査にて、新しい発想の建材提案として三協アルミ賞1作品を決定しました。
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<三協アルミ社 豊岡社長の挨拶 要旨>
当社は、ビルや住宅の窓、玄関、カーポートなど、建物や住まいでご利用いただく様々な建材を製造しているメーカーであり、今年で創業65年目を迎えました。このコンペの運営を担うメンバーは、三協アルミの認知度向上を目的に活動しています。
「学生建築デザインコンペ」は、将来の建築界を担う学生の皆さんに、アルミ建材に興味を持ってもらうと同時に、今後建築界で羽ばたくステップアップとして学びと交流の場を提供したいという思いからスタートした企画で、今回で9回目となりました。
今年度は全国より136点の素晴らしい作品をご応募いただきました。年々、作品のレベルが向上し、発想の豊かさに大変感銘を受けています。今年度のテーマは「これからの学校」です。私ども建材メーカーにとっても大変興味深いテーマであり、とても楽しみにしていました。
このコンペがこれからの人生の大きな糧となり、建築界を担う活躍をされますことを祈念いたします。
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<最優秀賞> 1作品
【作品名】
偶発的な湧水と学び、そしてその共鳴
光永 周平さん(熊本大学大学院)【提案趣旨】
学びとは何だろうか。学校の帰り道に生き物の観察を始めるような、そんな道草のような行為を本来の「学び」と呼ぶのではないか。「学び」は必然的にはじまるものではなく、偶発的にはじまっているものである。
本提案は、熊本県阿蘇市一の宮地区にある湧水を中心とした新しい学校の提案である。この地域には水基と呼ばれる水飲み場が点在しており、子どもが登下校中に立ち寄ったり、観光客のスポットにもなっている。人々は、水の音に導かれるように水基に集まる。この水基を中心とした偶発的な人々の空間を建築化し学校とする。
この建築では、学校の授業の一部を行ったり、帰り道の道草に寄り添ったりする。そこには、子どもたちだけではなく地域の人々が先生として参加したり、観光客が学びに参加する。そして、まち全体の水基に多様な学びが広がり、大きな学校となっていく。
偶発的な湧水から偶発的で多様な学びが生まれ、雄大な阿蘇の自然に広がっていく。
<受賞一覧>
- 【空間提案】
作品名 | 氏名(学校名) | |
最優秀賞 | 偶発的な湧水と学び、そしてその共鳴 | 光永 周平(熊本大学大学院) |
優秀賞 | 個性の出土 |
畠山 桃歌(福岡大学) 藤井 綺香(福岡大学) 待鳥 有希子(福岡大学) |
優秀賞 | 学びが奏でる山賛歌 |
橋本 菜央(法政大学大学院) 成田 駿(法政大学大学院) |
優秀賞 | 寄り道的学びのすすめ -地形によって生まれる開かれた学びの場- |
木許 順賀(横浜国立大学) |
特別賞 | くるくるスクール |
井川 日果瑠(東京都立大学大学院) 山田 貴嗣(東京都立大学) 村上 祥太郎(東京都立大学) |
特別賞 | 境界の峰 |
及川 純也(仙台高等専門学校 名取キャンパス) 佐野 竣亮(仙台高等専門学校 名取キャンパス) 佐藤 琉人(仙台高等専門学校 名取キャンパス) |
特別賞 | いただき、つくり、つながり、かえす |
西本 敦哉(京都市立芸術大学大学院) 小池 新(京都市立芸術大学大学院) 平澤 綾(京都市立芸術大学) |
- 【建材提案】
作品名 | 氏名(学校名) | |
三協アルミ賞 | 「好き」が芽吹き、共鳴する |
中島 杏瞳(関西学院大学) 香西 美咲(関西学院大学) 近藤 里奈(関西学院大学) |
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【総評】
西沢 立衛 氏(審査員長) - 今年はたいへんな接戦となった。一次審査も二次審査も簡単ではなかった。圧倒的に飛び抜けた案がなかったとも言えるし、どの案も面白かったとも言える。どれも方向性が違っていて、おのおの異なる魅力があって、どこを評価するかによって評価が変わってしまうという難しさであった。全体的な感想としては、「学校」がテーマであったものの、校舎そのもの、学校教育そのものを提案する案はきわめて少なく、多くが他の機能との合体を提案したことだった。その中で最優秀賞となった光永案「偶発的な湧水と学び、そしてその共鳴」は、湧水の周りに人が集まって場所が生まれるというもので、その動的な風景を優しいタッチで描いた。街をまったく脅かさない建築デザインの柔らかさ、優しさを高く評価した。同じくらい評価されたのが橋本・成田案「学びが奏でる山賛歌」だ。たいへん巧みな表現によって審査員全員を魅了した。
- <学生建築デザインコンペ概要>
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【名 称】 第9回 三協アルミ学生建築デザインコンペ 【概 要】 「空間についての提案※1」+「新しい発想の建材提案(任意)※2」を募集
※1.「空間についての提案」・・・ 三協アルミの商品を1点以上使用した提案
※2.「新しい発想の建材提案[任意]」・・・ 空間提案の中で自由な発想であったらいいなと思う建材を提案【募集テーマ】 「これからの学校」 【応募期間】 2024年6月3日(月)〜2024年10月1日(火) 【応募対象】 日本国内の専門学校、短大、大学、大学院において建築、デザインなどを学ぶ学生で、個人またはグループ(3名まで)
国籍は問わない
※グループで参加の場合は、全員が学生であること
※2次審査の時点で在学中であること【受賞特典】 <最優秀賞> 1点 ・・・ 副賞30万円
<優秀賞> 3点 ・・・ 副賞15万円
<特別賞> 数点 ・・・ 副賞10万円
<三協アルミ賞※3> 1点 ・・・ 副賞15万円
※3.三協アルミ賞は「新しい発想の建材提案[任意]」を含む作品の中から三協アルミが選出する賞【審 査 員】
(敬称略)審査員長 西沢 立衛(建築家・SANAA・西沢立衛建築設計事務所 横浜国立大学大学院建築都市スクールY-GSA教授)
審査員 家成 俊勝(建築家・京都芸術大学教授・dot architects)
大西 麻貴(建築家・大西麻貴+百田有希/o+h 横浜国立大学大学院建築都市スクールY-GSA教授)
百田 有希(建築家・大西麻貴+百田有希/o+h)
三協アルミ 役員1名 -
【名称】
第9回 三協アルミ学生建築デザインコンペ
【概要】
「空間についての提案※1」+「新しい発想の建材提案(任意)※2」を募集
※1.「空間についての提案」・・・ 三協アルミの商品を1点以上使用した提案
※2.「新しい発想の建材提案[任意]」・・・ 空間提案の中で自由な発想であったらいいなと思う建材を提案
【募集テーマ】
「これからの学校」
【応募期間】
2024年6月3日(月)〜2024年10月1日(火)
【応募対象】
日本国内の専門学校、短大、大学、大学院において建築、デザインなどを学ぶ学生で、個人またはグループ(3名まで)
国籍は問わない
※グループで参加の場合は、全員が学生であること
※2次審査の時点で在学中であること
【受賞特典】
<最優秀賞>
1点 ・・・ 副賞30万円
<優秀賞>
3点 ・・・ 副賞15万円
<特別賞>
数点 ・・・ 副賞10万円
<三協アルミ賞※3>
1点 ・・・ 副賞15万円
※3.三協アルミ賞は「新しい発想の建材提案[任意]」を含む作品の中から三協アルミが選出する賞
【審査員】(敬称略)
審査員長
西沢 立衛
(建築家・SANAA・西沢立衛建築設計事務所 横浜国立大学大学院建築都市スクールY-GSA教授)
審査員
家成 俊勝
(建築家・京都芸術大学教授・dot architects)
大西 麻貴
(建築家・大西麻貴+百田有希/o+h 横浜国立大学大学院建築都市スクールY-GSA教授)
百田 有希
(建築家・大西麻貴+百田有希/o+h)
三協アルミ 役員1名 - 【コンテストサイト】学生建築デザインコンペ https://alumi.st-grp.co.jp/kenchiku/
ニュースリリースに記載されている情報は、発表日現在のものです。