脱炭素と防災機能の両立ニーズに対応
カーポート型太陽光パネル架台「エネジアース」販売好調
〜販売数量が半年間で2024年5月期比約24倍に急増、導入事例も拡大〜
三協立山株式会社・三協アルミ社が販売しているカーポート型太陽光パネル架台「エネジアース」が好調です。2025年5月期(2024年6月〜2025年5月累計)の販売数量は、前期比約6倍(駐車台数約130台分)と大幅に伸長しており、今期も6月〜11月までの半年間で2024年5月期比約24倍(駐車台数約530台分)※1と引き続き好調に推移しています。
※1.見込みを含む。
1.好調の背景
政府が発表した2050年カーボンニュートラル実現に向けた取り組みが広がる昨今、太陽光発電は再生可能エネルギーの一つとして注目されています。また、ソーラーカーポートは、建物の老朽化などで建物の屋根上に太陽光パネルの設置が難しい場合でも独立して設置できることから、住宅分野だけでなく、特に事業所や公共施設などの非住宅分野において需要が高まり続けています。
近年では、自治体や企業が脱炭素化を推進し、災害時の電力確保といったレジリエンス強化や持続可能な経営戦略の一環として導入を検討するケースが急増しており、「エネジアース」販売好調の背景となっています。
2.「エネジアース」が選ばれる理由
これまでの市場にあるソーラーカーポートは、野立て架台の応用品が多く、雨水の排水が不十分など、カーポートとしての機能性や意匠性に課題があるケースも見られます。一方、「エネジアース」はカーポートで培った技術力を生かした高品質・高性能・高意匠な商品であることが評価されています。
- 1)優れた構造
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垂木を樋構造とし、太陽光パネルの隙間から浸入した雨水を樋へ誘導することで、スムーズに排水します。また、止水材としてアルミ製の目地材を採用(特許申請中)。樹脂やゴム素材を使用していないため経年劣化によるメンテナンスが不要です。
また、太陽光パネルはさまざまなパネルメーカーやサイズに対応。裏面でも発電可能な設計で、周囲からの反射光も利用し、効率的に発電できます。
- 2)豊富なバリエーション
- 乗降や駐車のしやすい「後方支持タイプ」と、一般地域から積雪地域まで幅広いエリアに対応した「両支持タイプ」をラインアップ。また、駐車場だけでなく、駐輪場や通路上屋として活用できる「マルチルーフタイプ」もご用意しており、用途に応じて豊富なバリエーションから選べます。
- 3)PPA※2にも対応可能な長期保証
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近年、初期費用やメンテナンス費用をかけずに太陽光発電システムを導入できる「PPAモデル(第三者モデル)」が注目を集めています。PPAモデルは、自治体や企業が所有する敷地内に、太陽光発電設備の所有・管理を行う会社(PPA事業者)が太陽光発電設備を設置し、発電した電力を自治体や企業に販売する仕組みで、契約期間は10〜15年と長期にわたるものが一般的です。
「エネジアース」は耐食性に優れたアルミ構造で、塩害地域※3でも長期間美観を保つことができるJIS規格最高ランク(A1仕様)の表面処理を施しており、PPAにも対応可能な15年保証を実現しています。
※2.Power Purchase Agreement(電力購入契約)の略称。発電事業者と電力の需要家(自治体や企業など)との間で結ばれる、再生可能エネルギー電力の購入契約。
※3.海水塩に由来して害が生じる、海岸から数kmまでの地域。
3.導入事例
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販売好調を示す具体的な導入事例として、「エネジアース」がPPAモデルを活用した熊本県の「『初期投資ゼロモデル』による県有施設への再生可能エネルギー導入事業」に採用されました。 導入対象施設の1つとなった「こども総合療育センター」(熊本県宇城市)では、リフトやスロープのある福祉車両の駐車や、車いすの通行などが想定されることから、車の乗降や出し入れがしやすく利便性の高い後方支持タイプが採用されました。同設備で発電した電力は施設内で有効活用されるほか、災害時には施設の一時的な電源確保など、緊急時の補助電源としての活躍が期待されます。 このように、再生可能エネルギーの活用と防災機能の強化を同時に実現する設備として、医療・福祉施設や自治体から高い評価を得ています。 |
こども総合療育センターに納入した「エネジアース」 |
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販売好調を示す具体的な導入事例として、「エネジアース」がPPAモデルを活用した熊本県の「『初期投資ゼロモデル』による県有施設への再生可能エネルギー導入事業」に採用されました。 導入対象施設の1つとなった「こども総合療育センター」(熊本県宇城市)では、リフトやスロープのある福祉車両の駐車や、車いすの通行などが想定されることから、車の乗降や出し入れがしやすく利便性の高い後方支持タイプが採用されました。同設備で発電した電力は施設内で有効活用されるほか、災害時には施設の一時的な電源確保など、緊急時の補助電源としての活躍が期待されます。 このように、再生可能エネルギーの活用と防災機能の強化を同時に実現する設備として、医療・福祉施設や自治体から高い評価を得ています。 |
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こども総合療育センターに納入した「エネジアース」 |
- 【熊本県における「エネジアース」導入概要】
| 施設名 | 所在地 | 駐車台数 | 太陽光パネル出力 | 備考 |
| 宇城総合庁舎 | 宇城市松橋町 | 26台分 | 71.12kW |
EV用充放電器を設置 後方支持タイプ採用 |
| こども総合療育センター | 宇城市松橋町 | 49台分 | 177.8kW |
据置型蓄電池を付随 後方支持タイプ採用 |
| 環境センター | 水俣市明神町 |
6台分 (障がい者等用駐車場) |
20.32kW |
EV用充放電器を設置 後方支持タイプ採用 |
(※施主:熊本県、太陽光パネル:JINKOソーラー、施工会社:株式会社サニックスエンジニアリング)
4.今後の展開
土地を有効活用できるソーラーカーポートは、ZEB・ZEH※4の普及や、さらなる発電スペースの創出、災害時の電力確保といった社会的なニーズの高まりとともに、今後も需要拡大が見込まれています。
これからも当社は、「エネジアース」シリーズのラインアップ拡充や認知度向上に努め、普及を推進することで、地域の脱炭素化や災害対策に一層貢献してまいります。
※4.ZEB(ゼブ)はNet Zero Energy Building、ZEH(ゼッチ)はNet Zero Energy Houseの略称で、消費する一次エネルギーの収支をゼロまたはマイナスにすることを目指した建物。
ニュースリリースに記載されている情報は、発表日現在のものです。




















こども総合療育センターに納入した「エネジアース」