2024.01.09
「第8回 三協アルミ学生建築デザインコンペ」審査結果発表
〜12月11日に最終審査会を開催〜
三協立山株式会社・三協アルミ社は、全国で建築やデザインなどを学ぶ大学生を対象に2023年6月1日(木)〜10月2日(月)まで開催した「第8回 三協アルミ学生建築デザインコンペ」の審査結果を発表いたします。
12月11日(月)、ホテルニューオータニ高岡(富山県高岡市新横町)にて最終審査会を開催。応募総数90作品の中から空間提案の1次審査会を通過した7作品の制作者によるプレゼンテーションを実施し、審査員長の西沢立衛氏をはじめとした審査員の公開審査により、最優秀賞1作品、優秀賞3作品、特別賞3作品を決定しました。
また、応募いただいた作品の中から当社の開発部門などによる社内審査にて、新しい発想の建材提案として三協アルミ賞1作品を決定しました。
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<常務執行役員 三協アルミ社事業統括部 豊岡統括部長の挨拶>
当社は、ビルや住宅の窓・玄関・カーポートなど、建物や住まいでご利用いただく様々な建材を製造しているメーカーであり、今年で創業64年目を迎えました。このコンペの運営を担うメンバーは、三協アルミの認知度向上を目的に活動しています。
「学生建築デザインコンペ」も、将来の建築界を担う大学生の皆さんに、アルミ建材に興味を持つきっかけとなってほしい、三協アルミのことを知ってほしいという思いからスタートした企画で、今回で8回目となりました。
今年度は全国より90点の素晴らしい作品をご応募いただきました。年々、作品のレベルが向上し、発想の豊かさに大変感銘を受けています。三協アルミには富山県内に複数の工場がありますので、今回の「働きたくなる工場」というテーマは大変興味深く、プレゼンテーションを楽しみにしていました。
このコンペがこれからの人生の大きな糧となり、建築界を担う活躍をされますことを祈念いたします。
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<最優秀賞> 1作品
【作品名】みんながつくる船の劇場
土橋 侑生さん(京都工芸繊維大学大学院)
鈴木 啓悟さん(京都工芸繊維大学大学院)【提案趣旨】
「働きたくなる」とは働く人だけに向けた言葉ではなく、地域住民が愛着や興味を持ち働く人を応援したり子供たちが将来働きたくなったりと、関わるすべての人に向く言葉と捉えたほうが素敵である。そうなるためには暮らしや生業と重なりながらモノがつくられ、「完成への希望」をみんなが共有することが大切ではないだろうか。本提案では工場を集落とかけ合わせることで1つの大きな劇場とした。すり鉢型の漁村集落で、住人の誇りであり生活基盤である漁業に欠かせない船をつくる工場を設計する。劇場性を生み出す敷地の3つの特徴を用いて、地域住民と関わりながら徐々に船が出来上がり、進水式を迎えた完成の日に船は舞台の主役となり、みんなに見守られながら海に出ることができるようにした。まるで劇のようなモノづくりによって働く人もそうでない人も「はたらきたくなる」ような希望を共有し、小さな漁村と工場とが共存し続けることを願って提案する。
<受賞一覧>
- 【空間提案】
作品名 | 氏名(学校名) | |
最優秀賞 | みんながつくる船の劇場 |
土橋 侑生(京都工芸繊維大学大学院) 鈴木 啓悟(京都工芸繊維大学大学院) |
優秀賞 | 工場を開く浜小屋 半工半漁の工場群を目指して |
清水 康平(横浜国立大学大学院) 藤本 梨沙(横浜国立大学大学院) |
優秀賞 | 褒め合える街 -揺れ動く工場風景画産業を紡ぐ- |
池谷 琳花(法政大学大学院) 長瀬 ルナ(日本女子大学大学院) |
優秀賞 | 潮風と余白 | 川ア 一真(東京工業大学大学院) |
特別賞 | まちを薫くみち、香り満ちる。 |
田内 丈登(大阪大学大学院) 迫田 真友花(大阪大学大学院) |
特別賞 | 学工給食場 学校給食から始まる学びの工場 |
河村 悠太(横浜国立大学大学院) |
特別賞 | 職をまとう襤褸屋 | 松井 真央(新潟大学大学院) |
- 【建材提案】
作品名 | 氏名(学校名) | |
三協アルミ賞 | SUTENA-PARK 〜サステナブルな暮らしを共につくる〜 |
芝田 碧敬(北海学園大学) 源 竜河(北海学園大学) 佐藤 孝太郎(北海学園大学) |
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【総評】
西沢 立衛 氏(審査員長) - 本コンペは今までずっと、「ずっといたくなる」という課題に取り組んできた。それは建築を考える上でもっとも本質的な問題の一つであり、私は本コンペに関わる人間として、その課題設定に魅了されてきた。今回は「働きたくなる」というテーマである。これもまた鋭いというか的確というか、建築物と機能の関係、または建築と人間の根源的な関係を問う視点と言える。本コンペで提示される課題はどれも、建築の意味をストレートに問うものであり、これらの課題群がすべて審査員側によってでなく主催者側から提示されているということに、私はあらためて驚きと尊敬の念を感じている。今回の応募案がすべてその課題の大きさに相応しいものだったかどうかはわからないが、期待以上におもしろい案が多く集まった。課題そのままに働きたくなる仕事場を提案した案もあり、多少飛躍した案もあり、比較しづらい個性豊かなものが並んだ。どれが最優秀になってもおかしくないような僅差の接戦となった。
- <学生建築デザインコンペ概要>
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【名 称】 第8回 三協アルミ学生建築デザインコンペ 【概 要】 「空間についての提案※1」+「新しい発想の建材提案(任意)※2」を募集
※1.「空間についての提案」・・・ 三協アルミの商品を1点以上使用した提案
※2.「新しい発想の建材提案[任意]」・・・ 空間提案の中で自由な発想であったらいいなと思う建材を提案【募集テーマ】 「働きたくなる工場」 【応募期間】 2023年6月1日(木)〜2023年10月2日(月) 【応募対象】 日本国内の専門学校、短大、大学、大学院において建築、デザインなどを学ぶ学生の、個人またはグループ(3名まで)
国籍は問わない
※グループで参加の場合は、全員が学生であること
※2次審査の時点で在学中であること【受賞特典】 <最優秀賞> 1点 ・・・ 副賞30万円
<優秀賞> 3点 ・・・ 副賞15万円
<特別賞> 数点 ・・・ 副賞10万円
<三協アルミ賞※3> 1点 ・・・ 副賞15万円
※3.三協アルミ賞は「新しい発想の建材提案[任意]」を含む作品の中から三協アルミが選出する賞【審 査 員】
(敬称略)審査員長 西沢 立衛(建築家・SANAA・西沢立衛建築設計事務所 横浜国立大学大学院建築都市スクールY-GSA教授)
審査員 家成 俊勝(建築家・京都芸術大学教授・dot architects)
大西 麻貴(建築家・大西麻貴+百田有希/o+h 横浜国立大学大学院建築都市スクールY-GSA教授)
百田 有希(建築家・大西麻貴+百田有希/o+h)
三協アルミ 役員1名 -
【名称】
第8回 三協アルミ学生建築デザインコンペ
【概要】
「空間についての提案※1」+「新しい発想の建材提案(任意)※2」を募集
※1.「空間についての提案」・・・ 三協アルミの商品を1点以上使用した提案
※2.「新しい発想の建材提案[任意]」・・・ 空間提案の中で自由な発想であったらいいなと思う建材を提案
【募集テーマ】
「働きたくなる工場」
【応募期間】
2023年6月1日(木)〜2023年10月2日(月)
【応募対象】
日本国内の専門学校、短大、大学、大学院において建築、デザインなどを学ぶ学生の、個人またはグループ(3名まで)
国籍は問わない
※グループで参加の場合は、全員が学生であること
※2次審査の時点で在学中であること
【受賞特典】
<最優秀賞>
1点 ・・・ 副賞30万円
<優秀賞>
3点 ・・・ 副賞15万円
<特別賞>
数点 ・・・ 副賞10万円
<三協アルミ賞※3>
1点 ・・・ 副賞15万円
※3.三協アルミ賞は「新しい発想の建材提案[任意]」を含む作品の中から三協アルミが選出する賞
【審査員】(敬称略)
審査員長
西沢 立衛
(建築家・SANAA・西沢立衛建築設計事務所 横浜国立大学大学院建築都市スクールY-GSA教授)
審査員
家成 俊勝
(建築家・京都芸術大学教授・dot architects)
大西 麻貴
(建築家・大西麻貴+百田有希/o+h 横浜国立大学大学院建築都市スクールY-GSA教授)
百田 有希
(建築家・大西麻貴+百田有希/o+h)
三協アルミ 役員1名 - 【コンテストサイト】学生建築デザインコンペ https://alumi.st-grp.co.jp/kenchiku/
ニュースリリースに記載されている情報は、発表日現在のものです。