冬でも室温低下を抑え、換気しながら高断熱
超高層マンション対応「DI窓」発売
三協立山株式会社・三協アルミ社は、冬でも室温低下を抑え、換気しながら高断熱を実現する超高層マンション対応「DI窓(ダイナミックインシュレーション技術を用いた窓システム)※1」を発売します。
昨今のコロナ禍において、住まいの断熱性を高めると共に、換気への関心が高まっています。
DI窓は2018年に環境省の「平成30年度地球温暖化防止活動 環境大臣表彰」を受賞し、これまで低層マンションのリフォーム等でご採用いただいておりましたが、今回、従来のDI窓の耐風圧性能・水密性能を向上させた超高層マンション対応「DI窓」を発売することで、低層階は勿論、高い省エネ性能(ZEH-M※2)が求められる200m級のタワーマンションでもDI窓をご利用いただけるようになりました。
※1「DI窓(ダイナミックインシュレーション技術を用いた窓システム)」とは…
屋外側の外窓と室内側の内窓による二重窓とし、換気のための外気を二重窓の中間層に取り入れて空気の流れを作る(※3)ことで、窓から逃げる熱の移動を減らし、換気しながら高断熱を実現する新しい窓の形です。一般的に冬場の換気は冷たい空気がそのまま室内に入り込むため室温を下げてしまいますが、DI窓を使用すると、冬は二重窓の中間層であたためられた空気を室内に取り込むため、冬でも室温低下を抑えた換気が可能です。夏は二重窓の中間層で外から侵入する熱をやわらげるため、冬はあたたかく、夏はここちよく過ごすことができます。
※2. ZEH-Mは Net Zero Energy House Mansion(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス・マンション)の略。快適な室内環境を実現しながら、住戸で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した集合住宅。
※3. DI窓は24時間換気で使用される換気設備を稼働することで、中間層に空気が流れ、室内に取り込まれます。(2003年の改正建築基準法により、シックハウス症候群を防ぐために、室内の空気を強制的に換気する24時間換気システムの設置義務化が定められています)
【POINT】
- ◆ DI窓の特長 ≪従来品、超高層マンション対応New 共通≫
- ◇室温への影響が少ない換気が可能
・冬でも室温低下を抑え、換気しながら高断熱を実現
・冬はあたたかく、夏はここちよく
- ◆ 超高層マンション対応「DI窓」の特長 New
- ◇超高層のZEH-M(ゼッチ・マンション) にも対応できる高性能窓
・従来のDI窓の機能(換気しながら高断熱)と、高い耐風圧性能、水密性能を両立
・超高層(200m級)のタワーマンションにも対応可能なハイスペックサッシ
[構造] 換気機能(DIユニット)を持ったアルミ製外窓※4と樹脂製内窓※5の二重窓
※4. アルミ製外窓…[ 「MTG-70R」 または 「MTG-70高性能」 ] + 「外DIユニット」
※5. 樹脂製内窓…「プラメイクEⅡ」 + 「内DIユニット」
【特長/詳細】
- 1. 室温への影響が少ない換気が可能
- 「DI窓」は、外窓から取り入れた空気が二重窓の内部であたたまり、室温に近い温度となって内窓の上枠全長にある換気口から室内に取り込むため、冬でも室温低下を抑えた換気が可能です。夏は二重窓の中間層で外から侵入する熱をやわらげるため、冬はあたたかく、夏はここちよく過ごすことができます。
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<上記は直射光が当たらないバルコニー面での使用時の温度です>
※6. DI窓の中間層は、整流板、断熱ブラインドを含めた3つのタイプからお選びいただけます。(下記参照)
- 2. 超高層のZEH-M(ゼッチ・マンション)にも対応できる高性能窓
- 超高層マンション対応「DI窓」は、外窓に「外DIユニット」、内窓に「内DIユニット」を取り付けることで、従来の「DI窓」に比べ、高い耐風圧性能・水密性能を実現。高い省エネ性能が求められる超高層のZEH-M(ゼッチ・マンション)にも対応できます。
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<換気しながら高い耐風圧性と水密性を実現>
超高層マンション対応「DI窓」は、換気しながらJIS最高ランクS-7(3600Pa)を超える耐風圧性能を確保。水密性能においてもJIS最高ランクW-5(500Pa)を超える性能を確保しており、超高層(200m級)のタワーマンションにも採用可能なハイスペックサッシです。
- 3. 用途に合わせて選べる3タイプ
- 外窓と内窓の中間層は、用途に合わせて3タイプから選べます。整流板と比較して、ダブルブラインドや断熱ブラインドは、より効果的に空気の流れを作り出すことができます。
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<整流板> <ダブルブラインド> <断熱ブラインド> シンプルでスッキリ、視界を遮らない意匠性に優れたタイプです。カーテンやスクリーンなど窓まわりのアイテムを自由にお選びいただけます。
二重窓の内部に2種類の生地を使い分けできるブラインドを内蔵。中間層を仕切ることで、整流板よりも断熱性能が高くなります。
二重窓の内部に断熱性のあるブラインドを内蔵。中間層をしっかり仕切ることができるため、最も高い断熱性能を発揮します。
熱貫流率
(Udyn値※7)1.2〜0.4 <省エネ基準を満たす一般的な断熱サッシと比較して最大約10倍>
※上記は目安であり、外窓と内窓のガラスの仕様と組み合わせにより性能は異なります。 -
※7.引違い窓における性能値です。
DI窓の熱貫流率(Udyn値)は、通常の窓のU値とは異なり、24時間換気使用時に窓の内部に空気を流した状態での性能値です。
【仕様】
窓種※8 | 外窓部 MTG-70R 引違い窓 MTG-70高性能 引違い窓 |
内窓部 プラメイクEⅡ 引違い窓 |
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中間層 | 整流板、ダブルブラインド、断熱ブラインド | |||
性能 | 外窓部 (サッシ サイズ) |
耐風圧 | 水密性 | 想定建物 高さ |
MTG-70R (幅2000× 高さ2400mm) |
2400Pa (S-5) |
500Pa (W-5) |
高層 (50m/ 15、16階建相当) |
|
MTG-70 高性能 (幅2000× 高さ2200mm) |
3600Pa (S-7) |
1500Pa | 超高層 (150m/ 45〜50階建相当) |
|
MTG-70 高性能 (幅2000× 高さ2000mm) |
4500Pa | 1500Pa | 超高層 (200m/ 60〜65階建相当) |
※8. 代表的な窓種のみ掲載しております。窓種の組み合わせなど詳細は物件毎に対応させていただきます。
【発売日】
2021年2月1日
本社敷地内にDI窓常設展示場をオープン
〜「DI窓特設WEBサイト」も同時公開〜
- ◆「DI窓常設展示場」オープン
- 本社敷地内に、マンションのリビング空間を再現したDI窓専用常設展示場を1月22日にオープンしました。
室内外からの設置イメージや窓種バリエーション、納まりを確認することができます。
また、DI窓の空気の流れや温度などを体感いただける、DI窓体感ブースを準備中です。
- ◆「DI窓特設WEBサイト」公開
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展示場のオープンとあわせて、DI窓の断熱性のメカニズムやメリットを分かりやすく解説する「DI窓特設WEBサイト」を公開しました。ラインアップやおすすめの設置場所を図や写真で紹介しているほか、DI窓の特長を動画で解説しています。
【URL】 DI窓特設WEBサイト
https://buildingsash.net/di/index.html
ニュースリリースに記載されている情報は、発表日現在のものです。