まず建物を完成、住みながら外まわりを計画したY様邸。「子どもが車椅子を使う生活なので、どこから出入りしどう移動したらいいか、実際に暮らす中で動線を考えたんです」
車から降りて車椅子で家に入るのに、当初は玄関にスロープをつくる予定でしたが、庭先から出入りするほうが便利では?と考え直し、“リビングの前にガーデンルームとスロープを設ける”というプランに決めたそう。
完成したスロープは、車から降りた場所から上がりやすいように、位置や広さを綿密に計算。カーポートからのばした屋根のおかげで、雨でも室内まで濡れずに出入りできます。スロープ〜ガーデンルーム〜室内をスムーズに行き来できるように床の段差をなくすなど、愛情にみちた暖かい配慮が随所に。「旅行する機会が少ないので、ここで戸外の心地よさを子どもと一緒に味わいたいですね」
車椅子を使う娘が快適に安全に暮らせるように工夫。駐車場や門からのアプローチはスロープに、室内やデッキは段差のない床でつなげ、要所に屋根や手すりを設置しました。
梁や屋根を自由にのばせる『U.スタイルⅡ』のおかげで、駐車場からスロープまで屋根がつきました。駐車スペースもスロープの幅もどちらも広く取りたくて何度も調整しました。
塀でがっちり塞いでしまわず、格子や生け垣で軽快に仕切って開放感のある庭に。『ハピーナ』は腰パネルを採用したので、道路からの視線が入らず安心してくつろげますね。