ライフサイクルの変化に伴って、お庭との関わり方も変わっていくものです。家族の大切な思い出や想いを活かしつつ、使い勝手のよい新しいお庭へリフォームするヒントをご紹介します。
ご家族のライフスタイルの変化に応じて、お庭のリフォームを検討される方が増えています。お子さんが巣立った後のお庭を自分好みに使いたい、受け継いだお庭を、ローメンテナンスにしたい、趣味の家庭菜園をもっと充実させたいなど、お庭の用途やスタイルも、さまざまなパターンがあるようです。数々のお庭のリフォームを手掛けるフォレストガーデン様に、お庭のリフォームについてお話を伺いました。(以下、発言は全てフォレストガーデン様)
「時代の移り変わりとともに、お庭のスタイルも進化し続けているんですよ」
例えば、縁側や縁台、軒下、犬走りなどの“内と外”をつなぐあいまいな空間がありました。
最近の傾向として “内と外”をつなぐあいまいな空間は少なくなり、新しいスタイルで展開されるようになりました。植栽の手入れが大変だった生け垣はアルミフェンスに、雑草に悩まされていたお庭は人工芝やウッドデッキへとアップデートされています。メンテナンスが簡単、かつ使い勝手の良いエクステリアも増えているそうです。
四季を楽しむ日本庭園のような「眺める庭」も素敵です。ですがそれに加えてエクステリアを一新した「使って楽しむ庭」で新しい暮らしを始めるのはいかがでしょう。ライフスタイルに合わせて趣味や生活を楽しむ「使って楽しむ庭」へ、リフォームで理想のお庭をかなえてみませんか。
実際にお庭をリフォームするとなると、まずはどのような準備が必要なのでしょうか。長年親しんできた家族の思い出がたくさん詰まったお庭ですから、リフォーム後も楽しんで使えるお庭にしたいですね。具体的にどのように進めていけばよいのか伺いました。
「お庭に対する思い入れや想い出に向き合うことで、新しいお庭づくりの方向性も定まってくるんですよ。「依頼された時は漠然としていたお庭のイメージも、お客様と打ち合わせを重ねるうちに、その方のお庭に求めるものが見えてくるんです。」
聞けば、お庭をリフォームする際、工事に取り掛かる前のお庭をポラロイド撮影した写真を差し上げているそう。お庭には家と同じように家族の歩みや思い出が詰まっているものです。思い出の一コマに繋がるお庭の写真を大切にされている方も多いとのことです。
リフォームで雰囲気をガラリと一新するのも新鮮ですが、気に入っている所や思い出のアイテムは残しつつ、段階的に取り組んでいくことは気持ちの整理にも繋がります。家族でお庭と向き合う時間を作ることが理想のお庭づくりへのヒントとなりそうです。
「自分で維持・管理できるボリュームの中で、積極的にお庭を楽しんでいただきたいですね。」まずは快適に“使って楽しむ庭”にすることが大切です。例えば、雑草に悩まされているなら、防草シートや砂利を敷き、極力地面が露出しないようにすることで、雑草の生える範囲を少なくできます。また、スロープを設置してバリアフリー対応にする、日除けになるテラスやタープを付けるなど、快適にお庭を使うための工夫をぜひ検討してほしいです。お庭が子どもからお年を召した方まで、誰でも安心・安全に過ごせる場所になれば、自然とお庭で過ごす時間が増え、暮らしがより楽しくなるのは間違いないでしょう。
「シンボルツリーなど、お庭の中で『これは残したい』とこだわっている所があれば、ご希望を活かした提案をしています。」こだわりポイントを明確にすることで、理想のお庭に近付くヒントや、アイテムに出会えるかもしれません。
「雨を気にせず過ごせる空間」「バリアフリーのお庭に」「子ども達とバーベキューがしたい」「家庭菜園を楽しみたい」など、用途は無限大です。お庭で過ごす時間が楽しみになるリフォームにしたいですね。
草むしりなどお庭の管理を少なくして、施主様の大好きな植栽を取り入れたガーデンテラスを作りました。
テラス、犬走り、はそのまま再利用を行い、ガーデンテラスの目隠し部分、園路部分、花壇部分の楽しむ庭と、管理を減らす庭の部分は土の部分を減らしています。
またリビングの窓にかかる涼しげなアオダモは、緩やかな目隠しになっています。
家からお庭に出やすくなり、植物を愛でるきかっけがあり、健康的な生活を送れるお庭になっています。