AMiS(アミス)リニューアル 2017年5月発売

AMiS こだわりTALKシンプルを極め、たどりついた形住空間に美しい背景をつくる、手すりユニット
家具デザイナー 藤森 泰司 手すりユニット

デザイン × 技術で空間に背景をつくる

アルミが持つ洗練された素材感を生かした、インテリアシリーズAMiS。
開放感が魅力の手すりユニットが、新プロジェクトによって
新しく生まれ変わりました。
キーマンとなったのは、家具デザイナーの藤森泰司氏。
タッグを組んだ開発担当社員と共に、完成までの道のりを振り返ってもらいました。

藤森 私から見たAMiSは、機能は優れて いるがもっとシンプルにできる商品。ボルトなど本来見えなくていいものが表に出てしまって おり、それが「ノイズ」に感じました。今回のプ ロジェクトではその「ノイズ」を消すことで、室内が一つの背景になることに力を注ぎました。

馬場 そういった意味で、このプロジェクトは開発担当としてAMiSの常識を否定するところからスタートしたんです。

藤森 手すりのデザインは初めての経験でしたが、考えを巡らせるうちに、空間を仕切るものとしてとらえてはどうか、と思うようになりました。単体としては主張しないけれど、空間に溶け込み、そこにあることで今までより雰囲気が良くなる、そんな商品を目指しました。

馬場 最初にもらった案は、リング状の細い支柱の間にガラスを通すものでした。シンプルでとても美しいデザインだったのですが、いざメーカーの立場から強度等を計算して再現してみると、まったく違うものになってしまったんです。

写真左・中央:藤森さんの初期のデザインイメージ/写真右:当社のデザインイメージ

藤森 三協アルミのすごいところはここから。お互いにさまざまな手法や代替案を出し合うのですが、デザイン上どうしても譲れないという私のこだわりに対しては、何とか解決策を見いだしてれる。

馬場 藤森さんの「なぜそこにこだわる?」や「なぜそこにこだわらない?」という視点は、AMiS全体の商品を見つめ直すという点でもよい刺激になりました。

藤森 お互いこれまでの経験や知識を元に、専門家として意見をぶつけ合ったからこそ生まれた案もありました。今回採用した支柱の構造も、さまざまな可能性を探ってたどり着いたものの一つです。

馬場 支柱にガラスをのみ込ませて留める構造で、ガラスが一枚につながっているように見せることができ、強度を確保しながら、空間に溶け込む軽やかさも形にすることができました。

藤森 支柱とトップレールの継ぎ目部分を薄いカバーのみにしたり、台座との接合部だけ支柱の表面をわずかに削り浮いたように見せているのも、手すりの存在が自然に見える軽やかさとバランスを模索した結果です。

ドットポイントをはずし、ガラスが1枚につながっているように見せている。

下部の樹脂カバーはソリッドな板のようで、支柱との連結部のテーパー形状が軽快感をつくり出す。

馬場 トップレール自体にも藤森さんらしいこだわりがあります。それは、アール状の上部に対し、サイド面には角がとってあること。握りやすいうえ、細くすっきり見えます。

藤森 モノとして主張せず、空間に自然になじむことでデザインとして美しい手すりをつくりたかったので、各パーツはなるべく細く、そして薄くしたかった。でも、強度の確保も必要ですから、馬場さんと「あと1mm」とか、「もう0.5mm」といった単位でせめぎ合っていましたね。

馬場 そのようなやりとりから、藤森さんからのデザインをもとに、視覚的にも細く見える八角形の断面の支柱が生まれました。

藤森 実は、三協アルミの技術力と開発力にデザインの力を合わせれば、これまでにないものがつくれるという手応えは早い段階からありました。そして、結果は期待通り。見た目はとても細くスマートですが、太さを残した中央部分でしっかりと強度も保てる。この支柱の『在り方』こそ、今回目指したものであり、プロジェクトの答えと言ってもいいかもしれません。

藤森 完成した手すりを見たときは一瞬で、「共有していたものが実現した」と嬉しくなりました。手すりは、空間と対になって存在するもの。だからこそ、実際に使われている様子を早く見たいです。

馬場 今回のコンセプトである空間に溶け込むという考え方には、住む人それぞれのライフスタイルに合わせるという意味もあります。

藤森 そのため、AMiSの新しい手すりは、初めて本体のカラーバリエーションを増やして、どんなテイストの住まいにも合わせやすいようにしました。個人的には、黒に近い茶色というホットブラウンのシックな雰囲気も好きですね。

馬場 AMiSの新しい手すりで、住まいにどんな景色が生まれるのか。今から楽しみです。

手すり

支柱

ページトップへ