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ガジェットマニア

好きなことを好きなだけ。
ガジェットたちが彩る
トバログらしい暮らし。

日々の生活をより豊かにしてくれるパソコンやカメラといった電子機器などを「ガジェット」と呼ぶのをご存知ですか? そんな「ガジェット」を中心に暮らしの道具や旅のコトを発信されている鳥羽恒彰さん。ご自身のYouTubeチャンネルは登録者数16万人、ブログは月間20万PVをほこるほど。この記事では、鳥羽さんにとってのガジェットの魅力や、情報発信をするときに意識している「トバログらしさ」について語ってもらいながら、鳥羽さんの「マニア観」に触れます。

“機能も大事だけど、見た目も大事。”

  • ガジェット好きの鳥羽さんですが、
    どんなところに惹かれるのでしょうか?

    鳥羽:ガジェット単体がすごく好きというよりも、ガジェットを購入することで「生活が便利に変化すること」が好き、という感覚でしょうか。自分の中の理想の生活みたいなのがあって、そこに近づくための手段がガジェットという感じです。

  • わかる気がします。では最近、実際に「これは便利になったな!」と
    感じたガジェットはありますか?

    鳥羽:最近だと最新のシステムオンチップを内蔵したノートブックパソコンは、かなりすごいなと思いましたね。

  • やっぱり作業スピードが速くなるんですか?

    鳥羽:そのノートブックパソコンのすごいところはバッテリー持ちですね。カフェで2~3時間作業するのも問題なくて。それに重さが1㎏ちょっとなので、結構軽いんですよね。

  • 持ち運びやすいのはいいですね。

    鳥羽:今までのパソコンって、処理能力を求めるなら本体が2~4㎏あったりする「ゲーミングノートPC(※)」って呼ばれるものが主流だったんですよ。逆にパソコンの軽さを求めるなら負荷のかかる作業をしない性能にするとか。バッテリー持ちを求めるなら、高い処理能力を求めないみたいな。

    ※パソコン用のゲームを快適に遊べるように、高い処理能力を持たせたノートパソコンのこと。

  • あちらを立てればこちらが立たず、みたいなのがあるんですね。

    鳥羽:そうですね、なんというか「じゃんけん」みたいな。どれかしらのメリットがなかなか共存しなかったんですが、その点、新型のノートブックパソコンはバランスが取れてましたね。ほかのハイスペックマシンと比べても軽量小型ですし、機動性とバッテリー持ちと処理能力のバランスが非常に高いですよね。

  • じゃあバッテリーが長持ちするパソコンのおかげで、
    お気に入りのカフェなどで仕事ができるようになったり?

    鳥羽:カフェや旅行に行っても、家と同じような作業ができるし。場所を選ばなくなりましたね。

  • いろいろと便利なガジェットのお話がありましたが、
    使い方にもこだわりが?

    鳥羽:直接手で触れるガジェットはこだわってますね。動画編集するときと、ブログを書くときで使うデバイスが違うんですよ。ブログを書くときはキーの押し心地がいいキーボードやトラックパッド(※1)を使っています。動画編集ではずっと手を使うので、疲れないようにトラックボール(※2)にしたり、テンキーにショートカットを割り当てたりと、使い分けています。

    ※1 指の動きでパソコンを操作するための板状のガジェット。タッチパネルのように触って、直感的に操作できます。

    ※2 ボールを指で転がして操作するマウスのこと。通常のマウスと比べて、あまり腕を動かす必要がないので疲れにくいのがメリットです。

  • おしゃれなテンキーですね。

    鳥羽:見た目がスタイリッシュなのと、持ち運びやすいサイズなので気に入っています。

  • 見た目も重要なんですか?

    鳥羽:重要ですね。機能性を優先して買うこともありますが、結局長く使わないことも多くて。ほかのガジェットの色も全体的に白やグレーで統一してるので、そこに合わないと……って感じですね。あとは、見た目のいいガジェットだとヨーロッパ系が多くて、自分のガジェットはデンマークやドイツの製品が多いですね。

  • どうして見た目にもこだわるんでしょうか?

    鳥羽:最近のガジェットは機能性が頭打ちしていますよね。どれを選んでも動画を見ることができて、ゲームができて。そうなると、次に大事なのがデザイン性や見た目といった、自分が好きな方向性になってくるんです。ビジュアルも統一して好きな空間にしていく、みたいな感じですね。

  • そういうスタイリッシュなガジェットって、
    小さいものも多そうですよね。どうやって持ち歩いていますか?

    鳥羽:小物はガジェットポーチに入れちゃってます。小さいガジェットって単体で持ち歩かないと思いますし、本体のタブレットと一緒にカバンに入れるなら、ポーチも入るので。

  • たしかにそうですね。ポーチには何が入っているんですか?

    鳥羽:充電器やSDカード、それに有線イヤホンとかが入ってますね。

  • なんとなくワイヤレスイヤホンの方が
    便利そうだと思っていたので、意外です。

    鳥羽:ワイヤレスイヤホンってバッテリーがなくなったり、動画編集をしていると音声遅延があったりするので有線を使ってますね。でも、無線にもメリットはあるので、無線と有線、お互いに補完し合えたらいいと思います。それはパソコンなどのガジェットも同じで、それぞれの特徴や利点を生かして使えると便利ですね。

“ブログでは「ちょっといいな」と
思ってもらえるような
情報を発信しています。”

  • ガジェットの魅力について語っていただきましたが、そうしたガジェット情報を発信するブログで意識していることってありますか?

    鳥羽:一番意識しているのは記事が出来た後の見栄えと、文章を読んだときのリズム感ですかね。読んでるときに違和感がないようにとか。それから「トバログっぽいな」って思ってもらえるようにしていますね。

  • 「トバログっぽさ」って、どこを意識していますか?

    鳥羽:1つは写真の構図ですかね。俯瞰で上から下に向かって撮ることが多いんですけど、その並べ方で個性を出したり。文章で個性を出すのは難しいんですが、一般的なガジェットブログやメディアって製品スペックとか、メリット・デメリットを掲載してるじゃないですか。

  • たしかに。性能やパーツの数値が書かれた表はよく見かけますね。

    鳥羽:けど、トバログではそこがメインではなくて、製品やメーカーの歴史を深掘りしたりしています。

  • 深掘りというのは、どういうことですか?

    鳥羽:どういう人が創り出して、なんのために生まれてきた製品なのかとか。「便利かどうか」という部分だけではなく、あえてメーカーの成り立ちや商品のエピソードなど、そういう面白さも発信しています。

  • 読み応えも意識して、みたいな?

    鳥羽:そうですね。そこはほかのサイトではあまり見かけないので、ちょっとした個性になるかなと。やっぱり気にしているのは記事が「ほかとちょっと違う」という部分です。扱っている物は近くても、ほかのサイトと違った出し方をすることで、「ちょっといいな」と思ってもらえたら嬉しいですね。

  • 差別化して埋もれないようにすることって大事ですよね。

    鳥羽:だからほかのサイトを参考にすることってほぼなくて。動画配信者の動画もあまり見ませんし、どちらかというと海外の雑誌などからインスピレーションを受けることが多いですね。

  • そうした情報発信をして、読者や視聴者の反応がよかったことは?

    鳥羽:自分は新製品のレビュー記事をアップするスピードは競ってなくて、それを買うことで「どう生活が変化したか」を伝えるようにしています。なので、以前新しいスマートフォンが発売されたタイミングでは、ほかのブロガーや動画配信者が「おすすめのポイント」とか「スペックレビュー」という投稿をたくさんしているときに、スマートフォンの中身というか、ホーム画面の内容などを動画にしました。

  • 話題に関連するけれど、
    他人がやっていない内容の動画にされたんですね。

    鳥羽:そうですね。それで動画再生数が伸びたりして。トバログらしさが出て、うまくいったと思いました。

“仕事としてではなく、
根本的にガジェットが好きなんです。”

  • 「便利なガジェットに囲まれている」といった印象の鳥羽さんですが、ガジェットで自分や部屋を埋め尽くしたい、みたいな欲求はあったりするんですか?

    鳥羽:いや、実はそういう気持ちはあまりなくて。身に付けているものでは腕時計もスマートウォッチではなく、普通にアナログの時計を使っています。

  • えっ、そうなんですか?

    鳥羽:生活の全てがガジェットに支配されているというスタイルではないので、アナログの方がよければアナログを使っています。スマートフォンの中身も特別なアプリを入れているわけではなくて、普通ですね。会社員でもないので、通知を頻繫に見る必要がないんです。なので、そうした業務効率化アプリやスマートウォッチに囲まれて、ガジェットにしっかり管理されて過ごす、みたいな生活はしていません。

  • なるほど。先ほどおっしゃっていた「理想の生活」に基づいたこだわりを感じますね。最後に、ガジェットブロガーとして、自分がどんなときに「マニアだな」と実感しますか?

    鳥羽:情報発信を仕事にしてガジェット紹介をしていますが、オフというか暇な時間も情報を見ているんですよね。趣味でカメラのレンズを探したり、キーボードを触ったり。そうした瞬間に、仕事としてではなく「根本的にガジェットが好き」だと実感しますね。それにマニアって、やっぱり仕事とかお金に関係なく、好きなことを続けられることだと思います。それこそ「1億円あっても続ける」とか。だから、何かに縛られずやっていることがあれば、それがマニアですかね。

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