凶悪化する侵入窃盗。
その脅威から家族を守るのは「自分」。

近年、侵入窃盗犯罪は、ピッキング(カギのこじ開け)やサムターン回し、ガラス破りなど、その手口はますます巧妙化し、なんと33分に1件の割合で発生しています。
エクステリアや窓・ドアの選び方で家の防犯力は変わります。
賢い選択でスキのないわが家に。

1どうやって留守を見抜くの?
侵入窃盗犯は、まず目的の家が留守かどうかを確認します。

最も多い方法が「インターホンで呼んでみる」で、「人の動きがないか見張る」と合わせると全体の6割以上。また、カーテンのしまり具合やたまった郵便物など、外から見える家の様子も留守確認の大きな方法となっています。
住まいる防犯110番「侵入者プロファイリング-1」
2侵入は、いったいどこから?
戸建住宅の被害例で一番多いのが「窓からの侵入」。

中でも「掃き出し窓」が破りやすい窓とされています。玄関、台所、浴室・トイレの窓、勝手口も防犯対策のチェックポイントです。
住まいる防犯110番「侵入者プロファイリング-2」
3侵入の手口って、どんな?
「無締まり」に次いで多いのが、「ガラス破り」。

窓ガラスを破り、クレセントをはずして窓を開けるという手口が、全体の約4割を占めています。
また、侵入窃盗犯は「カギのかかっていないドアや窓からの侵入」という無締まり状態も見逃しません。
被害例の8割以上が、この2つの手口です。
住まいる防犯110番「手口で見る侵入犯罪の脅威」
4侵入をあきらめる時間は?
最も多いのが、2〜5分。5分以上手こずれば、あきらめる確率が高くなる。

簡単に侵入されない対策を考えましょう。
さらに、侵入に10分間以上を要すると、 9割以上が侵入をあきらめるというデータも出ています。
住まいる防犯110番「侵入者プロファイリング-3」
※1 住宅対象の侵入窃盗とは、不在の住宅に侵入する「空き巣ねらい」、夜間、寝静まった時に侵入する「忍び込み」、昼寝や食事などの間に侵入する「居空き」の手口をいいます。
心理的防犯ポイント1
セキュリティ意識のない家は、侵入窃盗犯に狙われやすい。

防犯性が高そうなコンクリートの塀は、侵入してしまえば見つかりにくいもの。高さがあり見通しの良いデザインのフェンスや門扉を選び、簡単に侵入できない印象を与えるエクステリアプランが大切です。
心理的防犯ポイント2
侵入窃盗犯は、まず留守かどうかを確認。一目で留守だと分からない工夫を。

外出する際は、カーテンを開けておく、玄関やリビングの電灯をつけておく、夕刻に自動点灯する照明など、一目で留守だと分からないような工夫が必要です。
心理的防犯ポイント3
人目につくことを嫌う侵入窃盗犯には、光と音で威嚇。

カーポートや玄関前などでは、人が近づくと点灯する人感センサー付ライトや、侵入者を光と音で威嚇する警報ベルなどが効果的です。
心理的防犯ポイント4
堅ろうな印象の面格子やシャッター・雨戸で見た目に侵入をあきらめさせる。

堅ろうな印象を与える面格子やシャッター・雨戸は見た目に侵入しにくいと思わせ、敬遠させる抑止効果があります。死角になりやすい場所の窓には面格子を、大きな開口の窓には、シャッターや雨戸を取り付けるのが効果的です。
物理的防犯ポイント1
ちょっとの外出が危険。無締まりのスキを狙われます。

勝手口などカギのかかっていないドアや窓から侵入する「無締まり」は、ゴミ出しやご近所との世間話などのスキを狙います。日頃から、面倒でもしっかり施錠する習慣をつけることは基本的な防犯対策です。
物理的防犯ポイント2
防犯性能の高い「窓」や「ドア」を選ぶ。

侵入手口で多いのが窓ガラスを破り、クレセントをはずして窓を開ける「ガラス破り」。窓の補助錠や玄関ドアのシリンダー・サムターンの強化、防犯ガラスなど、侵入を5分以上遅らせる対策をとることで、侵入をあきらめる確率が高くなります。
物理的防犯ポイント3
スマートホームをセキュリティに活用する。

シャッターや雨戸、面格子など、防犯に有効な商品にプラスして、センサーや照明などの威嚇・通報装置を設置することで、よりセキュリティに配慮した家づくりが可能となります。
物理的防犯ポイント4
人が侵入しにくいサイズの窓を選ぶ。

大きなサイズの窓は採光や眺望に優れている反面、侵入窃盗犯からは狙われやすい部位になります。人が侵入しにくい小さいサイズの窓を複数組み合せて設置するのも侵入防止に有効です。