ニュースリリース

2006.06.12
音の通過を遮り、騒音の発生を抑える  防音効果・通気性・意匠性に優れた
外装防音ルーバー「トーンスクリーン」を開発

 三協立山アルミ株式会社(本社:富山県高岡市早川70 社長:川村人志)は、株式会社ササクラ(本社:大阪市西淀川区竹島4丁目7番32号 社長:笹倉敏彦)と共同で、外装防音ルーバー「トーンスクリーン」を開発しました。

 工場や商業施設の空調設備等からの音が、近接する集合住宅への騒音となったり、車の音や人の話声が騒音問題になることがあります。こうした騒音発生源を囲ったり隔離することで、騒音の周囲環境への影響を軽減する(外部に出る騒音を低減する)ための外装仕上げ材として、外装防音ルーバー「トーンスクリーン」を開発しました。

 「トーンスクリーン」はビル用外装仕上げ材(風騒音対策型)に、吸音機能を付加した構造で、通気はスムーズでありながら、音(騒音)の通過を遮り、防音します。
 開発は平成17年より取り組み、三協立山アルミの外装ルーバー技術とササクラの防音ル−バ−技術を融合した、防音効果、意匠性、通気性に優れた外装防音ルーバーとして商品化しました。

 集合住宅等に近接する工場・商業施設からの機械騒音(冷却塔、屋外機)、教育施設(学校プールでの子供の声など)等の近隣住居への騒音対策手段として提案をはかります。
発売は、平成18年7月。販売は、両社にて提案営業を行います。

※外装ルーバーは、空調などの屋上設備や外部非常階段の目隠し保護、立体駐車場の外壁など、建物のシルエットを美しく整える ビル用外装仕上げ材(目隠し材)です。

【防音の構造】   ルーバーのスプリッター(羽根部分)に吸音材を組み込んだ構造
外装防音ルーバー「トーンスクリーン」の特長

■外装防音ルーバー「トーンスクリーン」の特長

1)通気を確保しながら、騒音の通過を抑える構造
・ルーバーのスプリッター(羽根の部分)内部に吸音材を組み込んだ構造。ルーバー面の開口部を空気が通過し、騒音は吸音材が効果的に吸収(音を熱エネルギーに変換)する作用で、外部への騒音の流出を低減します。
また通気性のある防音ルーバーは熱溜まりを解消。日除けの作用で、温度上昇を緩和する効果も期待できます。
・冷却塔や屋外機などの低い音は約6デシベル、自動車の走行音や人の声の高い音では約10デシベルの減音が可能です。
2)ルーバー自体の風騒音の発生も抑える
・ルーバーに風を当てると、特定の周波数にピークをもつ「風騒音」とよばれる違和感のある音が発生しますが、スプリッター(羽根)は、ピーク音を抑える断面形状を採用しており、これによりピーク音を通常の風音に埋もれた程度にまで低減します。
3)取り付けが簡単(施工性)
・工場加工を行った下地材を固定し、ルーバーをボルト固定する取り付け方法。大面積のルーバーを積み重ねる従来工法と異なり、簡単に取り付けができます。
4)意匠性に配慮した形状
・枠が外からは見えない縦枠なしの構造で、外から見えるスプリッター面(羽断面)はアルミ形材のフラット面を生かした美しい形状に仕上げています。
  • 性 能  透過損失値 250Hz:4dB、500Hz:5 dB、1000Hz:10 dB
          耐風圧   4030N(Gh=60m相当)
  • 材 質  本体:アルミ形材 + 吸音材
  • 参考価格 69,000円/平方メートル(下地鉄骨、パネル加工品を含まない)
  • 発 売  平成18年7月



ニュースリリースに記載されている情報は、発表日現在のものです。
仕様、価格など変更する場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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